まだCGや特撮が幅を利かしていなかった1970年代のアメリカ映画は、小粒なアクションやハードボイルド映画の全盛期でした。
『ダーティ・ハリー』シリーズは勿論、『ガントレット』、『シャーキーズ・マシーン』、『ローリング・サンダー』『ロンゲスト・ヤード』『ゲッタウェイ』『ガルシアの首』『 48時間』『ブルース・ブラザーズ』などなど、数え上げたらきりがないほどです。
日本映画を見ても、東宝のクレージー・シリーズや東映のプログラム・ピクチャー、日活 ニューアクションなど、作家が個性を発揮できる作品が数多く公開された時期でした。

本作『STRAIGHT TO HEAVEN〜天国へまっしぐら〜』が目指しているのも、70年代のB級アクション映画であります。
余分な描写をできるだけ省き、上映時間は90分以内(84分)、個性あるキャラクターと随所に散りばめられたアクション、そして、銃と車というB級アクションの要素を散りばめて製作しました。

 


ハードボイルド・アクションは、こだわりの映画でもあります。 本作も当然のようにこだわっています。
ガンエフェクトは、業界の第一人者で柏原や大川、室賀とも親交の深い『BIG SHOT』が東京パートを担当しています。
主人公たちが乗り回す車は79年製の黄色のカマロを使用。
音楽はロックンロールの劇団『ミスター・スリム・カンパニー』から出発し、ブルース・ブラザーズを彷彿とさせる『ズロース・ブラザーズ』のブッ飛んだ歌、それにジャズをふんだんに使い、全編にインパクトと流れをつけています。
そして、映画の80%を占めるロケ地は、異国情緒溢れる長崎です。 横浜がすでに観光地化してしまったいま、ハードボイルドの残る港町として長崎を選びました。
廃墟となった造船所をふんだんに使ったアクション、そして、クライマックスは8月15日に行われる『精霊流し』の中での追跡劇と、今までの映画にはなかったロケ地での映像は新鮮で強烈なインパクトとなっています。